火の鳥 TVシリーズ
―復活編―

DVDを買って、最初に観たのが復活編。
・・・放送された順序としては黎明編が先なんですが、これがどうしても見たかった。

マンガとは大きく違うのが、主人公レオナの境遇などでした。
原作ではエアカー(浮いてる車)からの墜落死でしたが、
時代は同時期ですが、地球を再生させるために参加しているプロジェクト内での
事故により、命を落とすことになるレオナ。
あと、この復活編、原作は火の鳥随所に出てくるロボット『ロビタ』の未来とリンクされているんですが、
限られた時間に収める、ということでこの部分は全て割愛されています。
・・・この部分がどんな風に描かれるのか、それが観たかったんですけどね(^^;
でも、レオナの方に重点を絞っているので、観てるのは観やすくなったかな、というのはありますね。

最初に基地の爆発からスタートなんですが、この時、助けようとした女性の口から漏れた言葉は
「裏切り者・・・」
この後、レオナの意識はなくなり、再び目覚めてみると、自分は一度死んだという。
そして、失った身体は人工的に甦らせたという。
しかし、その為なのか、レオナには人が人として見えなくなってしまっていた。
ただのガラクタに見えるんです。
そして、無機質のものはちゃんと見える・・・その中でレオナは廃棄処分にされることに
なっていたロボット『チヒロ』と出会う・・・。

本来、心を持たないはずのロボットが人に見え、レオナは彼女の事を想うようになります。
そして、彼女『チヒロ』もまた、レオナの事を大切に想うようになる・・・。
ロボットだって、心があるんです。ないと思っているのは作った人間だけなのかも
しれないですね・・・。
ロボットは決して人を襲わない、この論が想いの力によって打ち砕かれた時、
想いって強いんだ・・・と泣けてきました。

後半になり、どうして基地に事故が起きたのか、「裏切り者」の意味。
その全てが明らかになっていきます。
それが明らかになっていくことで、人間の貪欲さ・・・そんなものが見えるかと思います。
・・・難しいんですが(^^;

一番最後にロボット『ロビタ』も出ます。泣けました・・・。

主人公の声は、実は佐々木望さんだったんですが、それまで聞いていた佐々木さんの声と
あんまり一致しなくて、え〜〜?と思ってました。
昔はもっと高い声だったと思うんですが、・・・大人になったんですねぇ(笑)
落ち着いた、深みのある声でよかったです(^^)


―異形編―

これは1話完結の話でした。
男の子として育てられた左近介は非道である父の命を助けるという、八百比丘尼を父を助けたくない
一心で殺してしまいます。そこから、左近介の『贖罪の道』がはじまる・・・。

話の内容はほぼ原作と同じでした。
これも悲しい・・・けれど、人を殺めた罪は償わなくてはいけないという、火の鳥の意志が
感じられるものですね・・・。

いつかきっと、その罪が消えることを祈りながら・・・。


もどる